オーストラリアは最大の輸出国である中国の景気拡大に伴い、貿易黒字が拡大を続けています。また鉱山物資源価格(ボーキサイト、銅、鉄鉱石)が高騰しているためGDPが大きくなっています。同国の経済指標(新規住宅着工件数の続伸、失業率の減少)も大幅に好調であることから、オーストラリア経済は今後とも安定的に推移していくことでしょう。結果、オーストラリアドルも買われていき、為替レートも上昇していくものと思われます。
オーストラリアの政策金利の動向

オーストラリアの経済と金利の動向
オーストラリアではサブプライム問題発生以降、他の先進国同様に、個人消費や住宅価格の落ち込みが大きくなっており、オーストラリアの景気はこれからもまだ悪くなる可能性があります。2ヵ月連続して市場予想以上の利下げが実施されましたが、世界の経済に回復の兆しが見えない場合、オーストラリア中銀は来年初めまでに政策金利を4%まで引き下げるだろうとの観測も出てきています。
ただ、オーストラリアの雇用環境は引き続き堅調さを保っており、今後、雇用に大きな悪化がおこらなければ、相次ぐ利下げ効果もあり、個人消費は12月のクリスマス商戦に向けてやや立直ることが期待されています。また雇用維持につながる輸出面でも、鉱物産品が主力であるため、インフレの低下によってアジアの新興国で内需が回復に向かった場合には、いち早く恩恵を受けられる優位性があります。
また、オーストラリアは2003年にはOECDが「広範囲にわたる構造改革を根気強く実行し、OECDの中でもトップクラスの経済パフォーマンスを遂げている」と評価した“構造改革先進国”であり、良好な財政基盤と危機対応力のある経済構造は、景気対策の効果を高めやすく、回復力の速さも注目されています。
オーストラリアの政策金利の動向
12月2日開催のオーストラリア準備銀行定例理事会で1%の追加利下げが決定されました。新たな政策金利は4.25%となります。インフレ圧力の低下や需要の減退が世界的な規模で広がっていることに対応したものとみられています。オーストラリアドル安がインフレ率の急低下を抑制する可能性もありますが、現時点では2009年2月の定例理事会でも0.5-0.75%の追加利下げが決定、実施される可能性は高いとみられています。
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